D/LIGHT GYM 整える × 鍛える|八丁堀・新富町
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ストレッチ

鍛える前に、なぜストレッチが必要なのか

ストレッチマットとフォームローラーが置かれたジムのストレッチスペース

「ストレッチはやったほうがいいですか?」

体験にお越しになった方から、必ずと言っていいほどいただく質問です。答えはもちろん「やったほうがいい」なのですが、その理由が「準備運動だから」だとしたら、まだ半分も伝わっていません。

この記事では、D/LIGHT がなぜ「鍛える前に整える」という順番にこだわるのかを、私自身の失敗も含めて書いていきます。

私は、何度もトレーニングを辞めています

もともと私は、筋トレ指導を専門とするトレーナーでした。トレーニングをすれば身体は変わる。自信がつき、人生も変わる。そう信じて指導をしてきました。

ところが私自身は、何度もトレーニングを辞めることになりました。

理由は怪我です。肩、腰、関節。オーバーワークによる痛みを繰り返し、そのたびに動けなくなりました。

整体や病院に行っても、返ってくるのは「安静にしてください」という言葉だけ。なぜ怪我をしたのか。どうすれば防げるのか。その答えは、どこにもありませんでした。

怪我をすると、人生の質は一気に下がります。
動けない……怖い……何もしたくない……

そのとき気づいた原因は、拍子抜けするほど単純でした。身体のケアをしていなかったこと。それだけです。

「身体が硬い」の正体は、ひとつではありません

まず整理しておきたいことがあります。硬さには種類があり、対処法が違います。

1. 筋肉が縮んでいる

同じ姿勢を続けたことで、筋肉が短いまま固まっている状態です。デスクワークの方の股関節の前側、胸の前などが代表格です。これは伸ばせば戻ります。いちばん素直なタイプです。

2. 関節そのものが動かない

筋肉ではなく、関節の動く範囲が狭くなっている状態です。伸ばすだけでは変わりにくく、動かしながら範囲を広げる必要があります。肩や胸椎(背中の中央)に多く見られます。

3. 脳が「危険」と判断してブレーキをかけている

意外に思われるかもしれませんが、硬さには脳が関わっていることがあります。過去に痛めた記憶があると、身体はその方向へ動くことを避けようとします。

この場合、力ずくで伸ばすと逆効果です。痛くない範囲でくり返し動かして、「この動きは安全だ」と身体に思い出してもらうほうが早く変わります。

「ストレッチをしても柔らかくならない」という方は、2番か3番であることが少なくありません。やり方が足りないのではなく、合っていないのです。

硬いまま鍛えると、身体はどうなるか

ここが本題です。可動域が足りない状態でトレーニングをすると、身体は3段階で悪くなっていきます。

第1段階:効かない

スクワットを例にします。股関節が硬い方がしゃがもうとすると、股関節が曲がりきる前に腰が丸まります。すると本来使いたいお尻や脚ではなく、腰で身体を支えることになります。

見た目の動きは同じでも、狙った筋肉には入っていません。やっているのに変わらないという状態は、たいていここです。

第2段階:別のところが張る

使えない筋肉の代わりに、別の筋肉が働きます。これを代償動作と呼びます。

背中のトレーニングをしているのに、なぜか首と肩ばかりが張る。胸を鍛えているのに、肩の前が痛くなる。心当たりのある方は多いはずです。身体は「できないなら、できる方法でやる」という融通の利き方をします。ありがたい機能ですが、そのぶん一部に負担が集中します。

第3段階:痛める

代償を続けた場所は、いつか耐えられなくなります。私の肩と腰がそうでした。

怪我は、突然起きたように見えて、実際には順番どおりに起きています。効かない、張る、痛める。この3段階のどこかで止められれば、怪我にはなりません。

「静的ストレッチは筋力が落ちる」は本当か

近年よく言われる話です。じっと伸ばすストレッチを直前に長時間行うと、一時的に力が出にくくなることがある——これは間違いではありません。

ただし、そこから「だからストレッチはしないほうがいい」に飛ぶのは早すぎます。使い分けの問題です。

  • トレーニングの直前——動かしながら伸ばす(動的ストレッチ)。身体を温め、動く範囲を出す
  • トレーニングの後・別の日——じっくり伸ばす(静的ストレッチ)。硬さそのものを変えていく

D/LIGHT のパーソナルストレッチは後者にあたります。自分では伸ばしきれない深層の筋肉まで、トレーナーが動かしながらアプローチします。

D/LIGHT の3ステップ:緩める → 動かす → 支える

ステップ1:緩める

固まった筋肉をゆるめ、動く準備をつくります。ここで無理に伸ばすことはしません。呼吸が止まるほどの強さは、かえってブレーキを強めます。

ステップ2:動かす

広がった範囲を、自分の力で動かせるようにします。伸ばしただけでは、身体はその範囲を使いこなせません。ここを飛ばすと、翌日には元に戻ります。

ステップ3:支える

広がった範囲を保てるように、筋力で支えます。ここでようやくトレーニングです。順番が最後なのには理由があって、支えるべき範囲が決まっていないと、鍛えようがないからです。

部位ごとに見ていくと

肩・胸まわり

デスクワークで前に縮こまる代表格。硬いまま腕を上げると、肩の関節の中で骨と骨がぶつかります。ここを整えると、肩こりが軽くなるだけでなく、呼吸が入りやすくなる方が多いです。

胸椎(背中の中央)

本来ねじれるべき場所です。ここが動かないと、代わりに腰がねじれます。腰痛の原因が腰にないことは、珍しくありません。

股関節

身体で最も大きな関節。ここが硬いと、しゃがむ・歩く・階段を上るのすべてで腰と膝が肩代わりします。整える効果が最もはっきり出る場所でもあります。

足首

見落とされがちですが、地面と接する最初の関節です。足首が動かないと、その上のすべてが崩れます。

ストレッチだけでも、身体は変わるのか

変わります。実際、D/LIGHT にはストレッチだけを受けにいらっしゃる方もおられます。目的が「疲労を抜くこと」「不調を減らすこと」であれば、それで十分な場合もあります。

ただし、変わった状態を保つ力は、ストレッチでは手に入りません。整えた身体を維持するには、支える筋力が要ります。

だから私たちは、どちらか一方をすすめません。「整える」と「鍛える」の比率は、その日の状態と目的に合わせて1回ごとに調整しています。

2年間で全身を痛めた方が、戻るまで

別のトレーナーのもとで2年間、週4回のトレーニングを続け、膝・腰・肩をすべて痛めた方がいらっしゃいました。お越しになったとき、こうおっしゃいました。

もう、トレーニングが怖い。

最初の3ヶ月間、トレーニングは一切しませんでした。ストレッチとコンディショニングのみ。そして3ヶ月後、痛みなくトレーニングを再開できました。

そのときいただいた「2年ぶりに、トレーニングが楽しいと思えた」という言葉は、今でも忘れられません。

ご自宅でできること/しないほうがいいこと

やっていただきたいこと

  • 呼吸を止めない——止まっている時点で強すぎます
  • 「痛気持ちいい」で止める——痛みは効果の証明ではありません
  • 1ヶ所20〜30秒——短すぎると変わりません
  • お風呂上がりに——温まっているほうが伸びます

しないほうがいいこと

  • 反動をつける——身体は防御反応で余計に硬くなります
  • 痛みを我慢して伸ばす——筋肉を傷めます
  • 痛む場所そのものを伸ばし続ける——原因は別の場所にあることが多いためです

まとめ

ストレッチは準備運動ではありません。鍛えるための土台をつくる作業です。

トレーニングだけでは足りない。ストレッチだけでも足りない。大切なのはバランスです。この2つを正しく組み合わせることで、怪我を防ぎ、身体の可能性が広がり、結果として人生の質が上がる。私はこれを「本物の健康」だと考えています。

体験トレーニング(80分 3,300円・税込)では、まずカウンセリングと姿勢チェックを行い、あなたの硬さがどの種類なのかをお伝えします。それを知るだけでも、これからのセルフケアの質が変わります。

この記事を書いた人

  • D/LIGHT 代表・奥野雄大。10年間で累計1,000名以上を担当。JATI-ATI/NSCA-CPT ほか保有。プロフィールを見る

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